鉛筆の音まで賢い子どもたち 言うのもやるのも自分から 2021.9.28

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2021年09月28日

 

目の前の プリントだけできればいい・・・ と思うことがコツなのかも

 

2年生が、8-3=、10-3=、などの引き算をやっています。

学校では、すでに習っている内容ですから、できないわけではないのですが、さっさとやろうとはしません。

鉛筆で、 消しゴムに穴を開けて、つっついています。

 

隣に3年生の子が座りました。

その子の筆箱が少し珍しいようで勝手に取り上げ、 縦にしたり横にしたりして遊んでいます.

お父さんお母さんご家庭でお子さんがこのような時はどうなさいますか?

 

『さっさとやりなさい 』とか

『いったい何をしているの! いい加減にして!』とか

『宿題をしないとご飯が食べれないよ』 とか

『いつも同じ事を言わせるんじゃない!』

 

などと言って、なだめすかしたりして、なんとかやらせようとしますよね

 

いつも、いつも、お子さんが素直に宿題をしないとイライラしたり、

この子はもうやる気がないので、勉強そのものが嫌いなのかも・・・・・

と思う時はありませんか?

 

その反面、

いつになったら 自分から進んで宿題ができるようになるのだろう・・・

イヤイヤやっていて本当の勉強嫌いになってしまったらどうしよう・・・

 

こういった親心・心配を、少しでもお持ちのお父さんやお母さんに

アドバイスさせて頂きたいと思います。

 

実は、私もこの2年生の子をスラスラと指導できたわけではありません。

 

プリントに答えを書く手伝いをしようと、その子の手を上からそっと包み持つのですが、

私の手を払いのけて上から持つことを拒否します。

 

『自分で書ける!』というものですから、書く位置(場所)をペンで示して、

『さん』、『ご』,『しち』、など私が答えを言っていくのですが、

今度は私のペンを力いっぱい握って離しません。

 

次にこの子が言ったことは、『向こうへ行って!自分でやる』でした。

 

離れたら、できるようになったと思いますか?

そうです。 慣れてもスラスラできないものはスラスラと出来ません。

 

こんな時、私は自分がどういう気持ちでこの子を指導するか、

どういう接し方をすれば私の手を受け入れてくれるか、ということだけに、

頭を切り替えたのです。

 

この子がプリントを解き出した私の接し方は

・手伝う私が、その子を変えようとする気持ちを0(ゼロ)にして手伝ったこと

・子供はどの子も例外なく【できるようになりたい】と思っていると、私が信じ、

 心から思っていること。

・この子はいつもできないとかやらないという気持ちを消して

 【目の前のプリントだけできればいい】と思ったこと。

 

そして、

その子の手を包み持つときの私の動き方とか、スピードとか、

包み持つ強さなども、その子の生体リズムを探り いろいろとやっているのです。

Top