パラダイムの入れ替え

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2015年08月24日

お母さんにも使えるこうすればいいんだ
             2015.08.25
今回の話題
・岩田のこだわり=パラダイムの入れ替え
・お母さんにも使える こうすればいいんだ。
・スタッフから見た教室の子どもの様子

 

【岩田のこだわり=パラダイムの入れ替え】
すでにご存知の方が多いとは思いますが、公文式は家庭教育の立場から出来ました。

ですから学校教育は学校に任せ、学校で身に付けることが困難な力を効果的に身に付けてもらうのが公文教室であると私は思っています。
公文式の教室は数多くありますが、共通なのはプリントだけです。

プリントを使ってお客様の心配や気になることを、どのような方向に案内できるかは人間の生き方そのものに関係しますから、教室ごとに違っています。

私は次のように考えています。
学校で身に付けることが困難な力とは、パラダイム (簡単にいうとものの見方) の入れ替えです。

21世紀という流れの速い、先が読みにくい時代に芯を持ちながら柔らかく生き抜いていくには、自分が持ってしまっているパラダイムを入れ替えることが不可欠だと考えます。

公文式教材は、学校教育とは全く違うパラダイムに入れ替えて、学習をした時に、ダントツの効果を発揮します。

『できない部分に注目するのではなく、できている部分を確かめ、「できた!」という体験を積み重ねる』

『わからない』と言うのではなく、「どうやるの?」「これでいい?」と聞く。

『学校で習っていないから「できない!」でなく、失敗してもいいから、例題を参考にして、とにかくやってみる』

『学力が定着しているかは、完成時間内に出来ているかで計る』 

などまだまだ、多くの学校教育とは違うパラダイムがあります。
このようなパラダイムの入れ替えをするには、プリントを渡すだけの通信教育ではできません。
公文教室という場所と、お客様に接している私とスタッフ全員の力で育てていくから出来るのです。

公文の教室で、目の前で問題を解いているその時に、解き方に関わる指導力を私は持っています。

 

【お母さんにも使える こうすればいいんだ。】
私にもありますが(、こうするのが良い)・(こうした方がよい)とか(経験上こういうやり方でする方が一番)、などと自分が思い込んでいる、パラダイムには気づきにくいのです。

『この子は、いつも字が汚いから・・・』
『いつも“できない”と言って、固まってしまったり、ボーとしている』
『しっかり文を読まないからミスが多い』
『筆記用具を持ってこない。あるいは書ける鉛筆が入ってない』
『めんどうくさいと言ってダラダラしている』
『おしゃべりをしているからプリントが進まない』
『自分勝手なやり方をするから、やり方が悪いから力が付かない』
『休みが多いから進み方が悪い』
『宿題のやり方をもっと丁寧にしてほしい』

今このように振り返って書くと、恥ずかしさでいっぱいの内容です。
でもこれらが、昔の私が持っていた“子どもを見ていたパラダイム”です。
これらを一つ一つ、子どもを見る自分の見方を変えてきました。

相手を変えるのでなく、自分の思いや、子どもを見る角度を変えてきたのです。

例えば、字が汚い子に対しての見方を変えると、

『読みにくいけど、勢いのある字だ』とか、
『いやなのに、最後までがんばって書いたんだ』とか、
『早く終わらせたい気持ちでいっぱいだったのかも』とか、
『手が不器用で書きにくいだけなんだ』とか、
『ピカソが文字を書いたら、このように書くかもしれない』
『芸術的な文字に見える』
『大人の字に見せたくて、続けてさらさら書いたのかも・・』

などなど
字を書いている相手(子ども)の気持ちをいっぱい想像しました。
こう想像すると、子どもがとてもいとおしくなってきました。

見方を変えた分だけ相手(子どもにも)にやさしくなれる気がします。

 

スタッフ(岩田も)から見た、教室での子どもたち
(大人の方も)の様子です。(NO60)
毎月、5日・15日・25日の更新が基本です。

① 小学2年 女の子 算数B教材
算数の教材をやってから、九九の練習もやっています。
2~5の段くらいまでは、大きな声で九九の音読を聞かせてくれます。

6の段以上になると、少し自信がなくなったのか』声が小さくなってしまいました。

そこで、『ロクイチが』『ロクニ』『ロクサン』など最初をリードしながら一緒に言うようにしていきました。
だんだんと声が大きく戻ってきて、言いやすくなっていったようです。
九九を覚えるのも覚えやすくなったようです。

小学3年 女の子 国語B教材
こくごのB教材は2年の教科書レベルより、かなり語彙も多く、文法的にも(主語・述語・修飾語)が出てきますので、子どもにとっては、やり難さを感じる子もいます。

プリントの訂正分で答えが不明の時は、ズバリ教えるようにしていますが、最初に教室でやるときは自分でとにかく答えを書くようにしてもらっています。

間違えてもいいから、最初はとにかく自分で答えを考えて書けるようになってほしいからです。

ただ、時間がかかり答えが出てこない時には、一緒に問題を読みながら答えを教えます。

小学4年 女の子 算数A教材
この夏の特別学習で始めたお子さんです。
算数は一年生レベルの計算プリントで、自分の計算スピードを毎回更新できるような働きかけをしています。

一年生の内容を一年生のようなスピードで解いていては、
この子が今まで身に付けてきた体の動き(頭の動き)は変わりません。

必死で集中してプリントを解く、体の動きに持っていくために、この子のスピードを手伝いました。

10枚目の後半には、リズムが変わり姿勢も変わりました。
素晴らしいお子さんです。

小学4年 男の子 国語F教材
6年生の内容をやっています。
もう自分からスケジュールをたてて、一日の中でいつ公文をやった良いかを決め実行できるお子さんです。

内容的に6年生レベルですから、知らない言葉や日常生活の中で使わないような言葉も出てきます。

読書をいっぱいしている子は、本の中からこのような知識を学びますが、高いレベルの読書力を持っている子は少ないですね。

本をあまり読まない子でも公文教材をやっていると、例外なく知識人になります。

お母さん方から、『どうしてそんなことを知ってるの?』と聞くと、『公文でやった』と言われてびっくりすることがあると良く聞きます。

公文のプリントで言葉の意味がわからないときは、問題文を読みながら、答えを説明するときもあります。

小学5年 男の子 算数D教材
3ケタ÷2ケタとか、4ケタ÷2ケタをやっています。
答えの出し方は解っているので、正確に計算しています。

ただ根気がいる計算ですから、途中で集中が切れかかり時間が長くなることがあります。

集中を切らす前に、商をパッと伝えるようにしましたら、2枚目から4枚目は、一枚を4分台でできました。

小学3年 男の子 算数C教材
C教材での最初の方は、2ケタ×1ケタの計算ですが、九九の力を大きく使える九九にまで育てています。

九九の逆唱を練習しています。
一つの段の逆唱も6~7秒で言えれば、次の段に進みますが10秒以上かかっていましたので、順唱をもう一度入れてみました。

順唱は7秒くらいで言えましたので、悪かった機嫌が良くなり、練習の結果逆唱も少しですが速くなりました。

次にやった国語も漢字がいつもよりきれいな字で書いてありました。

年長 女の子 国語3A教材
最近、読み書きが急にとても上手になってきました。
今までは、少し波があったお子さんです。

落ち着いてプリントに取り組むことができるようになり、体の動きが変わってきました。

集中して出来るようになると、プリントの進み方も変わっていきますから、今までの取り組み方が結果として出てきますので楽しみです。

人なつっこい方ですから、おしゃべりが始まり、手が止まることもありますので、『上手』とほめながら、少しリードするようにしました。

小学6年 男の子 英語P教材
20世紀アメリカ文学の代表的作家、ア―ネスト・ヘミングウェイの原書を学習しています。

現在は、『老人と海』ですが、少し前には『武器よさらば』を学習していました。

その物語の中で『どこが印象的か?』と尋ねたら、『男の人の気持ちがわからん』
『女の人の気持ちもわからん』とも言っていました。

でもプリントは100点に仕上げる力を持っていますし、根気に考えながら答えを書いているのがすばらしいと思います。

小学5年 男の子 国語D教材
教室に来たら、どの子も最初に前回の宿題の訂正をすることになっています。

訂正部分が多かったので、早く終わらせたい気持ちが強かったのでしょうか、お直しをすぐに全部聞きに来ました。

『こことここはできるよ』と自力で出来そうなところを、伝えましたら、すぐに考えてやってきました。

とてもきれいな字で書かれていて、全問正解になっていましたのでうれしかったです。

小学3年 男の子 算数A教材
前は少しふざけたりしていたことがありましたが、最近はめっきり少なくなりました。

算数をする前に、計算力の物差しとしている、A31番台のタイムを計りに自分から来てくれるようになっています。

少しずつ積極的にいろんなことに取り組めるようになってきましたので、成長を感じます。

小学3年 男の子 英語A教材
夏の時別学習で英語を始めたお子さんです。

喜多山教室に、夏休みに日本留学のアメリカ人高校生が来た時、スタッフが英語でコミュニケーションしているのを見て、『かっこいい』と思ったそうです。

金髪で背が高い(たぶん190CMくらい)男の子が、足を小さくしながら公文をやった姿はかわいかったです。

それで、『英語をやりたい』と思ったそうです。
はっきりした具体的なイメージを持って始めることができました。

小学1年 男の子 国語A教材
カタカナをやっています。
学校では一年生で習いますが、今はまだ習っていないようです。

公文で先取りして学びますので、学校で習う時には楽になると思いますが、今はカタカナの『ヨ』で苦戦しています。

うまく書けないので、何度もお直しになり、ブツブツ言っていますが、へこたれないで最後までちゃんと書いていました。

やらなければいけないことを、しっかり自覚出来ているんだなあ~と思いました。

 60代 女性 英語 H1教材
能ある鷹は爪を隠す
この言葉にぴったりな高い能力を持つYさん。

音読確認では「ぜんぜんだめだぁぁぁー」と言いながら
音読を終えるが、学習を開始して1年が経ち発音に関してもかなりの上達をしている。

しかし「まだまだだ」と上達に決して満足することなく、高い意識を持ちながら学習に取り組んでいます。

先日はICレコーダーを購入され、自分の発音とEpenの発音を何度も聞き比べて客観的に判断されていとことに脱帽です。 これってすごくないですかー???

⑭  80代 男性 国語 最高進度G1
現役最年長会員のKさん
得意のiphoneではゴルフのスイングスピードを測ったり、趣味の写真では動画編集などもスイスイ!

もともとエリート学生だったので物事の飲み込みはものすごく速く、国語の文章問題ではスタッフでも思いつかないような珍解答?なども満載。 教室の解答書では追い付かないほど。

思考力では全会員中で間違いなくNO.1です
教室に通われて1年ほどが経ち、今では他の生徒が順番待ちで話しかけているようです。

小学2年 男の子 英語C教材
連日の暑さからか、少し元気がありません。

最初にやった算数で、力を使い果たしてい待ったのか、次の英語ではやる気が隠れてしまいました。

宿題の音読は何とか声を聞かせてくれましたが、教室での学習では、手を付けようとしません。

この子と一緒にやるようにして、Eペンを聞きながら英語を読んでいきましたが、最初は声が聞こえてきませんでした。

一緒に読んでくれることを期待しながら、こちらがリードして読み進めていきました。

次第に、この子の声が聞こえるようになり、声の大きさが逆転できました。
素直さを感じました。

 

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