無意識のサングラス

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2015年08月05日

お母さんにも使えるこうすればいいんだ
2015.08.05
今回の話題
・何を見ている?どんな言葉を使っている?
・お母さんにも使える こうすればいいんだ。
・スタッフから見た教室の子どもの様子

【何を見ている?どんな言葉を使っている?】

ものを見るときの見方、どのように見ているかをパラダイムと言いますが、実はお子さんを見るとき無意識に見てしまっている見方があります。

子どもを見るための特殊なサングラスをかけているようなものだと、ずっと昔から私の師匠にいわれています。

相手(お子さん)マイナス面だけを見るサングラスをかけていると、相手のマイナス面だけを見ることができ、他の面を見ることができないのです。

プラス面を見るサングラスをかけてしまうと、相手のプラス面だけを見ているそうです。

しかも問題なのは、
1) 自分が何を見るサングラスをかけているのか、少しも気づいていないこと。

2) マイナス面を見るサングラスをかけている人は、相手(お子さん)のマイナス面だけを見ているのに、相手(お子さん)のすべてを見ていると思っていること。

相手(お子さん)にはこのようなプラス面がありますよと、
プラス面を見るサングラスをかけている人が指摘しても、
マイナス面を見るサングラスをかけている人には見えないのです。

パラダイムというものの見方を、無意識の内に使っているから、自分がそのように見ていることに気付けないのです。

私も実は、自分はプラス面とマイナス面の両方を見ていると思っていました。

でも無意識では、プラス面とマイナス面の両方を見ることができませんから、氷山の下に隠れているような大部分の無意識は片方(マイナス面)しか見ていないのです。

怒り、あせり、いらだち、などの感情から出てくる言葉は、相手(お子さん)のマイナス面しか見ていない言葉が多いようです。

【お母さんにも使える こうすればいいんだ】

私もプラス面を見るサングラスを常にかけていたいと思っていますが、無意識の強さでマイナス面のサングラスにいつの間にか変わってしまうことが度々です。

生まれてこの方、何十年も、相手(子どもの)気になる部分をなんとかしたい!相手(子ども)の出来ない部分を何とかできるようにしたい!グズグズしているところを何とかしたい!などなどを思って過ごし来ているのです。

頭ではプラス面を見ようと思っていても、目の前の相手を見てしまうと、マイナス面を見るサングラスをいつの間にか掛けている日々です。

このような時に私がやっていることは、マイナス面を見ていると気付いたらすぐに、意識してプラス面を探し出します。

プラス面を探し出す時は出来るだけ多く(マイナス面の5倍以上)出すようにします。

自分がマイナス面を見ることが多い、苦手意識を持ってしまっている相手(子ども)に対しては特に多く(10個くらい)プラス面を出すようにしています。

例えば、目の前の子がプリントをダラダラ遊びながらやっているとします。

プラスの面だけを見るサングラスをかけて子どもを見ると、次のような見方をします。

・教室に来てくれたよね。
・始めた時間は書いてあるよね。
・1枚はやってあるよね。
・鉛筆は持っているからやろうとしているよね。
・プリントも机の上にあるよね。
・イスにも座っているよね。
・遊んでいても、プリントが気になる時もありチラチラ見ているよね。
・声掛けをすると、2~3問はやるよね。
・やったところは、半分以上は正解になっている。
・5+7=とか、6+7=などは、パッと答えが出て来るよね。

無意識で、100%プラス面を見るサングラスをかけられる日がいつ来るのかはわかりませんが、プラス面を探し出している時の自分は好きです。

その時は自分が多少は大きくなった気がするのです。

スタッフ(岩田も)から見た、教室での子どもたち
(大人の方も)の様子です。(NO59)
毎月、5日・15日・25日の更新が基本です。

中学1年 女の子 英語G教材
夏の特別学習から学習を始めたお子さんです。

公文以外で英語を学習されていたので、公文英語の始めるところ[出発点]が、中学1年レベルのG教材と少し高いです。

始めて教室で学習するときは、学習の手順をしっかりと身に付けていただくようにしていますので、一緒にやりながら進めていきました。
英語教材をやって英語の力を身に付けるコツは、
1)Eペンシルの音声の指示どおりに、日本語を聞き、一緒に言うところは一緒に言う。
2)書くところでは、英語を言ってから書く。
3)G教材以上では、今日学ぶのが(例えばbe動詞の否定文とか、疑問文かなど)どういう内容なのかを、はっきり自覚する。

英語が好きになり得意な子のご家庭では、子どもが習った英語をさりげなく日常生活に入れているということを聞きます。

② 中学2年 女の子 数学I教材
中学3年生の内容をやっています。

学年の高い子は、ほめる機会が多い低学年の子に比べて減ってしまいがちですが、どの子にも同じように接することを心がけています。

この子に対して、直しが自力で時間内にできたことを十分ほめましたら、少し笑顔になっていました。

③ 小学2年 女の子 国語B教材
国語の教材をスラスラ読めるように持っていくのが目標です。
教室で音読を聞いている時、漢字の読みが不安の時に声が出てこないことがわかりますので、音読が止まった時には漢字の読みをすぐに教えました。

文章を作っていく時に手が止まり考え込んでいるようなときには、答えを教えながら一緒に読むようにしました。

安心してプリントに取り組んでもらえたと思いました。

④ 小学1年 男の子 国語2A教材
いつもとても楽しそうに学習してくれています。
が、まわりが気になり、手が止まるときもあります。

そんな時は、毎回なにげなく一緒になって、読み進めるようにしていきます。

丁寧に読むことを意識してほしいという目的がありますので、このように進めていきます。
だんだんと、ていねいに読むことを気にするようになってきたように思います。

⑤ 小学3年 男の子 算数A教材
暗算力を強固にすることが目標です。
教材のプリントとは別に、学習前に暗算の力を測るための教材をやっています。

そのときに気を付けていることは、「はやくして!」などとは言わないで、具体的に“○○秒で”と声をかけます。

本人も意識を持ってくるようで、集中して一回でベストタイムが出ました。

⑥ 中学1年 女の子 数学H教材
数学だけでなく、国語、英語、と3教科ともに頑張っているお子さんです。

3教科ともに中学2年レベル~高校1年レベルを学習していますので、以前は3教科とも出来なかったら宿題にすればいい~というような思いを持っていたようです。

3教科共に教室でやって100点にしてほしいという思いを強く持ち接してきました。

3教科共に終えることが出来る日が多くなり、『最近3教科とも終わるね』と声をかけましたら、今回もとても集中して
取組んでいました。

いつもより落ち着いた感じがしました。

⑦ 小学2年 女の子 国語B教材
2年生ですから、学校のレベルと同じくらいを学習中です。

プリントの中の音読部分を聞かせてもらいました。
最初はテンポよく読めていましたが、だんだん集中が途切れてきて音読のスピードも遅くなってきました。

集中を戻すために一緒に音読をしましたら、テンポも戻ってきて、また集中して読んでいました。

⑧ 年長 男の子 算数3A教材
プリントの中に、すうじを120まで読むところがあります。

プリントと共に、“すうじのひょう”を毎回読むようにしています。
指ですうじを押さえながらすうじを読むという、手と脳を同時に使いながらの音読です。

一生懸命取り組んでくれますが、この子のペースなので、もう少しペースを速めたいと思い、一緒に音読をしながら数えるペースを速めていきました。

120までの指差し数唱を目標の45秒でいえました。

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