2021年6月
鉛筆の音まで賢い子供たち 言うのも やるのも自分から 2021.6.17
2021年06月17日
HERO‘S JOURNEYを歩める子供を育てたい!
HERO‘S JOURNEY(ヒーローズ ジャーニー)とは
神話や映画の世界だけではありません。
あなた自身やあなたのお子さんであるごく“普通の子”が、だんだん難しい問題に出会い、
様々な試練や困難を何度も何度も乗り越えて、やがてヒーローに成長していく物語なのです。
お子さんが、ヒーロー・ヒロインになるために出会う試練は、算数・数学に例えると
次のようになります。
①たしざん・ひきざんがパッとできない。ぐずぐずと長い時間をかけてやっている。
②2ケタ×1けたのかけ算でも、繰り上がりの足し算の部分で手が止まってしまう。
③割り算の商がなかなか出てこない。商が出ても引き算でモタモタして集中も
途切れてしまう。
④約分するときの、最大公約数が出てこないので、約分がサッとできない。
⑤分数の通分での、最小公倍数が出てこないし、間違った分母を書いていても
気づかないでやっている。
⑥一次方程式で商を出すとき分数を駆使できない
⑦因数分解で、くくりだす共通因子のあたりをつけることができない。
⑧二次方程式で、完全平方の開き方が分数になると出来なくなる。
上の①から⑧までは、どのお子さんにも当てはまることが多いようです。
というより、これらはやり方がある程度わかっても、出来るようには
ならないからです。
出来るようになるってどういうことでしょう?
出来るための知識を持っていれば出来るようになるのでしょうか?
一般的に、学校や塾は、知識を学ぶところで
スキル(技術)を身に付けるところではありません。
実は、スキル(技術)は自分自身でやってみて失敗をしないとなかなか身に
つかないのです。
例えば、自転車に乗れるようになるためには何度も転びながら、
乗るために感覚を身につけます。
泳ぐことも“こうすると泳げるよ”と教えられてすぐに泳げるように
なったでしょうか?
自分で失敗をして、水を飲む苦しい思いを繰り返す内に泳ぐ感覚を身につけたのです。
ピアノでも、先生がこう弾くのですよと教えてくれたらすぐに、先生と同じように
弾けるようになるでしょうか?
スキルとはこういうものなんです。
教えられてすぐできるようになるのはスキルではありません。
上手くなるには、自分で繰り返し努力するしか、
出来るようにならないのがスキルです。
そのかわりいったん身につけたら、忘れたり、出来なくなることはありません。
上手くなるための試練はどの子にもやってきます。
試練がなくては、スキルは身につきませんから・・・
スラスラできない試練に出会った時、子供はどうすると思いますか?
『わけがわからん!』、『理解できない』、『やれない』と言って、
ボーと集中を切らせたり、『もういやだー』『もうやめたいー』などと言ったりします。
こんな時はお子さんがHERO‘S JOURNEY(ヒーローズ ジャーニー)を歩んで
いるんだ、試練をうけて頑張っているんだと思ってくださいね。