2021年

鉛筆の音まで賢い子どもたち 言うのもやるのも自分から 2021.8.21

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2021年08月21日

プリントをする「めんどうだな」をほかの「めんどう」にすり替えると・・・?  

 

6年生がE教材、分数のかけ算・割り算のまとめ部分をやっています。 

学校ではすでに分数の乗除は習っています。 

公文でもE教材で分数の乗除はずっと練習をしてきました。

ですから、計算のやり方は解っていますが、スラスラとはできません。

1枚の中に分数の掛け算と割り算が混ざっていて、しかも帯分数が多いです。

 

帯分数を仮分数に直して計算せねばならないので『面倒だな』、『やりたくないな』、『なんでこんなに沢山あるんだろう』といった表情です.

1枚やっては ボーッとしています。次の1枚にとりかかりましたが、途中でシャープペンの芯を入れ替えています。 3枚目の途中にはトイレに行きました.

トイレから帰ってきても、算数ではなく国語のプリントをひっくり返して見ています。

算数のプリントにすぐには取り掛かろうとしないのです。

お子様がこう言った様子の時、 お父さん・お母さんはどのように思われますか?

『この子はまだ分数がわかっていないのかも? 』『さっさとやれば早く終わるのに!』 

『 6年生になっても集中できないのだから! 』・・・ なんて思ったりしませんか?

このような時、私は次のように考え子供に接しています                                                                       

『面倒だという気持ちに負けて こういった行動に出ているだけなのだ』と考えます。

 『やらなくては!』 という気持ちは持っているけれど  時間が掛かることが分かっているからこそ 中々その気になれないのだと考えます。

このような時、教室でやっている具体的な方法は2~3問やったら私のところまで来させています。

正解でしたら次の2~3問をさせます。 間違っていたら正しいやり方を教えます。                             次も正解でしたら続いての 2~3問をさせ 私のところまで来させます 。

教室での学習プリントが 3枚の時は10回以上、 5枚以上ある時は 15回以上 来させる時もあります。

私の所に15から20回も来させるという 面倒なことを 子供にさせることでプリントをする『めんどうだな』という気持ちを すり替えるのです。

1枚 1枚が100点に どんどんなっていきますので 『動いていたら、いつの間にか全部終わっていた』と子どもは思うようです

プリントをする 『めんどうだな』との気持ちを ほかの 『めんどう』にすり替える。

これはほかの教材の時にも利用できる、ちょっとしたコツです。

鉛筆の音まで賢い子供たち 言うのも やるのも自分から 2021.6.17

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2021年06月17日

HERO‘S JOURNEYを歩める子供を育てたい!

 

HERO‘S JOURNEY(ヒーローズ ジャーニー)とは

神話や映画の世界だけではありません。

 

あなた自身やあなたのお子さんであるごく“普通の子”が、だんだん難しい問題に出会い、

様々な試練や困難を何度も何度も乗り越えて、やがてヒーローに成長していく物語なのです。

 

お子さんが、ヒーロー・ヒロインになるために出会う試練は、算数・数学に例えると

次のようになります。

①たしざん・ひきざんがパッとできない。ぐずぐずと長い時間をかけてやっている。

②2ケタ×1けたのかけ算でも、繰り上がりの足し算の部分で手が止まってしまう。

③割り算の商がなかなか出てこない。商が出ても引き算でモタモタして集中も

 途切れてしまう。

④約分するときの、最大公約数が出てこないので、約分がサッとできない。

⑤分数の通分での、最小公倍数が出てこないし、間違った分母を書いていても

 気づかないでやっている。

⑥一次方程式で商を出すとき分数を駆使できない

⑦因数分解で、くくりだす共通因子のあたりをつけることができない。

⑧二次方程式で、完全平方の開き方が分数になると出来なくなる。

 

上の①から⑧までは、どのお子さんにも当てはまることが多いようです。

というより、これらはやり方がある程度わかっても、出来るようには

ならないからです。

 

出来るようになるってどういうことでしょう?

出来るための知識を持っていれば出来るようになるのでしょうか?

 

一般的に、学校や塾は、知識を学ぶところで

スキル(技術)を身に付けるところではありません。

実は、スキル(技術)は自分自身でやってみて失敗をしないとなかなか身に

つかないのです。

 

例えば、自転車に乗れるようになるためには何度も転びながら、

乗るために感覚を身につけます。

泳ぐことも“こうすると泳げるよ”と教えられてすぐに泳げるように

なったでしょうか?

 

自分で失敗をして、水を飲む苦しい思いを繰り返す内に泳ぐ感覚を身につけたのです。

ピアノでも、先生がこう弾くのですよと教えてくれたらすぐに、先生と同じように

弾けるようになるでしょうか?

 

スキルとはこういうものなんです。

教えられてすぐできるようになるのはスキルではありません。

 

上手くなるには、自分で繰り返し努力するしか、

出来るようにならないのがスキルです。

そのかわりいったん身につけたら、忘れたり、出来なくなることはありません。

 

上手くなるための試練はどの子にもやってきます。

試練がなくては、スキルは身につきませんから・・・

 

スラスラできない試練に出会った時、子供はどうすると思いますか?

『わけがわからん!』、『理解できない』、『やれない』と言って、

ボーと集中を切らせたり、『もういやだー』『もうやめたいー』などと言ったりします。

 

こんな時はお子さんがHERO‘S JOURNEY(ヒーローズ ジャーニー)を歩んで

いるんだ、試練をうけて頑張っているんだと思ってくださいね。

 

鉛筆の音まで賢い子どもたち 言うのもやるのも自分から

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2021年05月22日

『日々のくりかえし これにあきた人が負け』

この言葉は薬師寺執事長(故・高田好胤住職に師事、2019年から執事長になられた)大谷徹奘さんの言葉です。

毎日、同じことを繰り返していると、人は、それを苦痛に感じてしまい変化を求めたくなることもあります。

例えば、健康のためにウオーキングやランニングやジムに通ったりされている方も多いと思いますが、

『今日は体が重いから、ちょっと休憩』とか『雨が降りそうだから明日にしよう』とか『時間がないから今日はやめとこう』という日もあると思います。

公文の学習も毎日“プリントに向かって答えを出す”という同じことの繰り返しですから、長い間には親も子供も苦痛に感じてしまうこともあります。

しかし、心臓が毎日一定のリズムで動いているのと同じで、公文タイムも毎日の生活の基盤となるようになれば嬉しいですよね。

公文を始めて最初の頃は、簡単なところをやっているので時間もかかりません。

すぐに終わってしまうから、気持ちの良い達成感のある毎日が送れると言う人も多いようです。

ところが1年経ち2年経ち、自分の学年のレベルを超え、学校で習っていない、すぐにはできない難しい所に入ってくると、最初の気持ちを維持するのが困難になり逃げ出したくなったりすることもあります。

毎日、毎日、宿題をやり続けることは、本当に努力のいることで、飽きるなと言っても飽きることがあります。

公文を5年以上続けている子に聞くと”公文をやめたい“と思ったことが一度はあったと言いますから。

それでも、自分が公文をやっていたから今の自分があるということが分かったり、算数数学、英語、国語が好きになり楽しくなって公文を頑張っている子も多いです。

コロナ禍の下、子どもたちのこの頑張りと、保護者様のお気持ち・ご協力を心からの熱い思いで受け止めるには何が必要か・・・を今も考えています。

公文の学習は、教室とご家庭での合算です。

基本は教室では理想的なプリント学習(公文式の最重要な柱である標準完成時間以内に100点に仕上げる)ことが子供自身で出来るように指導しています。

この教室でやっている “解き方”の感覚を、ご家庭でも出来るように(個人差がありますが、時間・期間をかけても)働きかけていきます。

日進栄教室の仕事は「習慣を変える手伝いをすること」だと信じています。だからプリントを解いているその時に関わることが必要なのです。

解いている時の「解き方」が悪い(算数数学・英語・国語共)と、 つかむべきものをつかめないのです。

「解き方」自体が、習慣なのですから・・・

普通子どもは、学校のドリル・テストや、 家でのドリル・学校の宿題で、 学校の先生や保護者様を通して「解き方」自体の望ましくない習慣を持ってしまっている子が多いです。

公文式は、「プリントを解くこと」を本質としています。

「プリントを解くこと」以外に、公文式が扱う内容を、 修得できないのです。  他に方法がないのです。

だから公文式の教材は、 特有の「プリントの解き方」を通して指導しています。

つまり「プリントの解き方」自体が、新しい習慣なのです。

解き方(答えの出し方)の習慣を正すことで、保護者さまや子供たちの熱い思いのお役に立ちたいと念じています。

 

因数分解って、ゲームの感覚でやると楽しいよ!

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2021年04月16日

 

新中学1年生が、次のような因数分解で手が止まって

いました。

‐12Ⅹ‐85= で頭を抱えています

『85は、17×5』と伝えてもピンときていないようです。

 

‐X‐6= などでは正解を書いていますので、

やり方はなんとなく分かっています。

 

そこで、次の質問をしました。

『17と5は、足すと12? 引くと12?』

この質問をしたら、正解を出すことができました。

 

ところが、次の問題でまた手が止まっています。

‐3Ⅹ‐28=   です。

 

『28は、4と7、‐3にするには?』という質問をすると

正解が出ました。

 

因数分解って、ゲームをするような感覚で解いていくと

楽しさが出てきませんか?

 

解く前に解き方を決めることを、F教材から指導していますが、

因数分解レベル(H教材)より1学年下(G教材)の方程式も、

解く前に解き方を決め、その後で解きます。

 

5年生の子どもが自力で 計算できない(手が止まっている)

方程式を教える時は、 次のような解き方を体験させます。

例えば、 方程式 3x+12-5x=0 で手が止まっている子に対して、

「どうやるの?」と聞きます。

 

分からない内容に出会った時に「どうやるの?」と、 自分に質問する

習慣を育てるためです。

その後で、解き方を教えるようにしています。

鉛筆の音まで賢い子どもたち 言うのも やるのも自分から

カテゴリー/ インフォメーション |投稿者/ 公文式 岩田
2021年03月20日

去年の11月くらいから現在まで、

毎回の教室日に、教室の保護者様に向けて教室だよりを書いて

お渡ししています。(紙ベースにしているのは理由があります)

 

毎回、保護者の方にお渡しするのは、正直、すごく大変ですが、

私が今まで学んできた内容(公文以外にも)をお伝えしたくて毎回出しています。

 

教室だよりは毎月1回出すのが一般的で、連絡事項が多いですね、、、

その中で、毎回、連絡事項以外の内容の教室だよりを出しているのは

かなり珍しいと思います。

手に取って頂き、少しでもお役に立てればうれしいです。

 

内容は教室での教材指導についてが多く、

算数・数学の教材を学習するときの頭の使い方を大切にしています。

 

大事なのは、子供自身、自分が自分のリーダーだと思うこと。

リーダーである自分のために使う言葉を伝授したいのです。

自分に対しての高い質問力を算数・数学の教材から学ぶのです。

 

公文の算数・数学の教材は教えてもらって【入れる】のでなく

【出し方】」を学ぶのに優れた教材です。

 

保護者様の中には、『国語についても内容ややり方を

教えてください。書いてください』とリクエストされる方も

いらっしゃいますが、、、

 

国語の答えの【出し方】は面談などでお伝えしていますが、

多くの保護者様は国語の答えの【出し方】を既にご存じなんだと

実感しています。

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